かやのみ
再生数!
先日、ひと区切りとなる第2回目が公開されたこの番組。そりゃあ見ちゃうよ。
今のところは、日本酒はあくまでも茅野愛衣の魔性を引き立てる役のようです。
「今夜は茅野愛衣と同じお酒で晩酌」というツイートをちらほら見かけて、いい出会いだなぁ…と知らない誰かに感情移入中。紀土は純大でもコスパ高いよ!
ロケをしているはせがわ酒店さんは、昨今の日本酒ブームの大きな立役者。
足で探すタイプの日本酒好きにはお馴染みの、都内に数店舗を構える信頼と実績のお店です。
それにしても…お酒と主役の間で主張する店員さんの高そうなスーツ!高そうな時計!
お高くとまってるみたいで視覚的には正直邪魔なんだけど、麻布十番という土地柄を考えると…
Tシャツに銘柄ロゴの染め抜きの前掛けって訳にもいかないのかなぁ。その姿でワイン売ってるのかっこ悪いもんな。
しかし初手からまさかのどぶろくだったから、その落差もひとしお。
動画でも店員さんがすらすらすらりとお酒の説明をしてましたが、
「何言ってるかさっぱりわからん」的なコメントがあまり付いていないのは、
関心は解説パートやお酒には向いてないってことかしら。だとしたら日本酒好き的にはちょっと寂しい。
せめて解説テロップくらい入れたらいいのに。
とある雑誌の特集記事。
左のほわほわは『もやしもん』でいうところのオリゼーの仲間がお米にしっかり根を張った状態。
現在の日本酒ブームを牽引する秋田の新政酒造の包装紙。くしゃくしゃですね。
オリゼーの他、色んな酒造菌、お酒を醸す蔵の四季などがデザインされてます。
日本酒に興味が向くきっかけができても、
解説がちんぷんかんぷんな内は「茅野愛衣と同じお酒」の先に歩を進めるのも難しい。
きっと回を重ねるごとに新しい銘柄が出てくるだろうから、
「まずは同じものを飲んでみろ、黙って彼女についてこい」ってことなのかな。男前。
しかし小規模蔵のお酒だと、通販で買える銘柄ばっかりじゃないのが困りもの。
ところで、僕が日本酒にはまり出したのは、だいたい以下のような流れでした。
1.居酒屋マンガをきっかけに興味を持ち、お酒の席で知らない銘柄を頼んでみたい欲が湧いてくる。
2.大方のお店のメニューには名前と簡単な説明だけしか載ってない。
せいぜい日本酒度(+6とかー1とか)くらい。どれを選んだらいいのやら。
3.店員さんに質問してみるものの、いまいち要領を得ない説明。
または「水みたいに飲めますよ」と不思議な事を言われる。水みたいなのは飲みたくない。
4.酒販店へ家飲み用を買いに行き、一升瓶(1800ml)のサイズにちょっと腰が引ける。
ちらほら見た事のある銘柄もあるけど、ラベルの見方がわからない。
5.お店の方に訊いても、やっぱり何を説明されてるのかわかったようなわからんような。
へぇ、金賞獲ったんですかー。…金賞とは?ともかく悪いものではないらしい。
6.あ、獺祭。知ってる。でもこれとこれ、どうして同じ獺祭でこんなに値段違うんだろう?
気になるけど、もう質問できない。店員さん、目を離した隙に奥入っちゃったし。
7.とりあえずラベルのデザインが好きなやつを持ってレジへ。もちろん四合瓶(720ml)。
美味しかったので結果オーライだけど、なんというか…達成感がない!納得して買ってない…。
「おすすめは…」しか言わないお客には、いくらお酒のプロでも「じゃあとりあえず時期物を…」としか返す気にならないのも仕方ないこと。なにしろ取っ掛かりが無さすぎますからね。
でも他人に(ましてやその道のプロに)自分の味の好みを伝えるのって、お酒じゃなくたって難しいんですよね。
フード系の雑誌が「おすすめのこの一本」を特集するのもいいんだけど、
好みな味の見つけ方に関しては日本酒好きが出してる同人誌の方がわかりやすく書いていたりもします。
「かやのみ」も飲んでる姿だけじゃ流石に絵替わりが無いだろうから、
そういう痒い所に手が届く感じの番組になっていったらいいなぁ…と願っています。